COLUMN
というのも今回は健康診断の後の予定が詰まっていたため、鎮静剤無しで胃カメラと大腸検査を申し込んでいたのです。胃カメラの検査経験はあったのですが、大腸は初でした。
胃の方から検査スタートで、前回同様に鼻からカメラを入れて貰う手筈で臨んだのですが、今回の先生は鼻からは入らないとの診断で急遽口からカメラを挿入することになりました。検査当初の食道通過までの激痛と案の定のゲップによる吐き気で気が遠くなりそうでした。激痛のピークと思われるタイミングで冒頭の看護師さんのケアを受けたのですが、ホントにその対応が温かくて救われました。後半の大腸検査のときも同様で、なかなか最深部へカメラを進められなくて横になったり、うつぶせになったり仰向けになったりと七転八倒での検査のなかでも同様の対応に感謝感激でした。私にとってこの看護師さんは俗にいう「白衣の天使」そのものでした。
『ナイチンゲール誓詞』
私は、ここに集う人々の前で神に誓います。清く正しく我が人生を過ごし、任務に忠実であることを。
私は全ての毒あるもの、害あるものを絶ち、悪しき薬を用いることなく、悪しき薬と知りながら、それを投与することは致しません。
私は目標を高く持ち、常に看護師として最善となるべく努力を続けていきます。私は治療の中で知った患者の個人情報や家庭事情などは、絶対に漏らすことはありません。
私は医師に忠誠(医師を助ける)を誓い、全ての患者が幸せを願って、この身を看護の道へと捧げます。
ちなみに調べてみると、このナイチンゲール誓詞を作るにあたって参考にされたのは、「ナイチンゲールの言葉」でも「思想」でもなく、彼女とは無関係な古代ギリシャで成立した『ヒポクラテスの誓い』という古文書だということのようですが、現代の医療機関において清潔かつ親身な看護を受けることができるのも、全てはこの誓詞が編纂され、そこに示された職業倫理が脈々と受け継がれてくれたから今回の神対応ケアに出会うことができたのかもしれません。
ただし、今後は二度と鎮静剤無しで内視鏡検査は受けないと誓います。